梅仕事2024 前編

こんにちは、いつもお読み頂き有難うございます。心と体が喜ぶエステサロン、カイハナセラピストの久保です。

本日は私の梅仕事体験記です。

梅仕事はノリと勢いでデビュー

昨年6月、ノリと勢いだけで梅干し作りに手を出し、教えて頂いた梅干し先生にも「初心者とは思えない出来!」とお褒めのお言葉を頂くほど、奇跡的にふっくら柔らかい減塩10%梅干しを作りました。ただ先生に言われた通りの工程を忠実に再現しただけなので、素人でも梅干しが作れることにひたすら感動しておりました。市販の梅干しともちろん味は違いますし、自家製は塩分も調節が出来ます。ご興味がある方はぜひノリと勢いで梅干し作りにトライして頂きたいです。

まだまだ振り回されがちな梅仕事

梅仕事と呼ばれるだけあり、この1ヶ月間(6月)常に頭の中に梅が思い浮かんでる状態が続きます。梅は生き物で青梅が出回り始め、週ごとにお店で並ぶ梅の様子も変化していきます。その状態によっても何に加工するのがベストなのかを見極めないといけないのです。梅シロップ、梅酒、梅エキス、梅干し・・・傷の状態の見極め、追熟が必要かどうか、見極めが素人にはまだまだ厳しいです。

ふっくらと柔らかい梅干し作りには完熟梅が最高で、梅仕事のクライマックスとなります。なので完熟梅が出回る頃を待ってから梅干しをつけられる方にとっては長い1ヶ月となります。昨年は完熟梅で作ったので、もちろん今年も完熟梅で作りたいとソワソワして過ごしました。

2024年はまさかの不作の年・・・

今年は梅が不作年だそうで、自然界での影響をもろに受けているので仕方がないことですが、傷が目立つ梅が多く、梅干し作りには傷がない梅を選ぶことでカビを防げたり失敗リスクが減ると言われていたので、できるだけ状態の良い梅を探していました。

昨年の梅よりもかなり青く、傷も目立ちますがお部屋に甘くいい香りが漂います。

多少の傷でも漬けてしまえ

あちこちの梅を見に行ったのですが、やはり今年は傷梅が多く、途中で頭を切り替えることにして本当にやばい梅以外は全て漬けてみようと思いました。本当にやばい梅と言うのは、すでに黒くなってしまった梅さん。それ以外は、小さな穴が空いていても表面が乾いていたらOK、ぷよ梅もOK、傷あるけどOK、という感じで選別していたらほとんど梅干し用になりました。見た目にも綺麗な梅で梅干しが作れたらそれはすごく良いことだけど、傷や斑点が出てしまった梅でも味は同じです。問題なく梅干しが漬けれたら良いのです。梅の傷の見極めが1番神経使う仕事かもしれません。

今後、いろんな状態の梅が手に入っても梅干しが作れるようになれれば最高だと思ったので今回は失敗するかもしれませんがチャレンジしてみました。

しかも今年は、青梅と追熟させた梅での梅干し作り。私はこうしたチャレンジが大好き。何事もコツを掴むまでも楽しめたら人生はもっと楽しめる。

一晩で梅酢上がる

梅に空気が触れている時間が長くなるとそこからカビの原因となりますが、塩漬け後に一晩置いた時点で梅酢が出ておりました。2日目には梅が完全に梅酢に浸かっている状態でここまでこれば安心安全。あとは毎日優しく揺らして様子を見ながら重石を軽くしていきます。ちなみに今年も4kg漬けました。

上出来です。

たっぷり梅酢(梅の水分)も出たタイミングで赤紫蘇を入れてさらに漬け込んでいきます。

野菜村でフレッシュな赤紫蘇をゲットできました。今回は、虫・・・も紛れていたので一枚一枚念入りにチェックしながら何度も洗ってしまいました。これが結構大変でしたが無農薬ならでは。

しっかり乾燥させたら

塩で揉んでアク汁を出す。300gの紫蘇に対して50gの粗塩。

ザルにいっぱいだった赤紫蘇から水分が出て塊になったら、さらに塩を加えて揉んでアクを出しては捨てるの繰り返し。

ここに梅酢を加え、綺麗な赤色になるか確認。

梅の樽に紫蘇と赤く染まった梅酢を入れていきます。

半分の重しを乗せて梅に空気が触れないように梅酢で漬け込んでおきます。

梅雨あけのお天気がいい3日間で天日干し

梅雨があけたらお天気の良い3日間で天日干しをして梅干し作りは完成です。

また続きは、8月頃に書きたいと思います。

旬を頂く・からだ喜ぶ

毎月こうやって夢中になれる季節の楽しみや遊びが私は大好きなのですが、季節の野菜や魚介など身近な旬なものを体に取り入れることが体に良い気がしております。

その土地で出来たものを頂くことが1番体質に合うとも言われており、6月漬けた梅干しは夏バテ防止や、殺菌・防腐作用も高いです。

旬なものは私たちが生きていく上でとても重要な役割を果たしてくれておりますし、私たちの体は一年中同じという訳ではなく、冬はエネルギーを溜め込み、夏はエネルギーを発散させるように、自然界と深く繋がっております。冬に溜め込んだエネルギーは、春にかけて草木のように私たちの体も同じように芽吹き徐々に発散されていきます。その為、春は皮膚のトラブルも増えます。(毒素排出が始まる)そして自然界では春先はデトックス力の高い野菜が揃います。夏は、体の熱を外に出したり調節してくれる夏野菜の出番、というようにその土地の季節の野菜を食べておけば大きな体の揺らぎも最小限に抑えられるように出来ているのです。

これから夏にかけては、冬場に貯めた毒素をどんどん排出するように沢山動いて沢山汗を出すことは良い事です。

そうすることで次の季節をすんなり受け入れてくれる体質になっていきますよ。

季節の変わり目はお薬で症状を押さえ込むよりも季節のお野菜を沢山食べる事が心にも体にも必要な優しいお薬になるように思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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